最近、大リーグで注目を浴びている「魚雷バット」。
特にニューヨーク・ヤンキースの開幕からの驚異的なホームラン数を背景に、このバットに対する関心が急激に高まっています。
ヤンキースの選手たちが使用していることから、一部のファンの間では、大谷翔平選手がこのバットを使うのではないかという噂も立っています。
果たして大谷選手はこの「魚雷バット」を実際に使うことになるのでしょうか?
今回はその可能性と、魚雷バットの特徴について深掘りしてみましょう。
魚雷バットが話題になっている理由

魚雷バットが注目を集めている背景には、ニューヨーク・ヤンキースの驚異的なホームラン数があります。
開幕からわずか6試合で22本のホームランを記録し、MLBの新記録を打ち立てました。
その際、ヤンキースの多くの選手が使用していたバットが、まさに「魚雷バット」です。
このバットの特殊な形状が、選手たちの打撃にどのような影響を与えているのか、注目が集まっています。
魚雷バットの特徴は?
魚雷バットは、通常のバットとは異なる特徴を持っています。
通常のバットはグリップ部分を除いて均等の太さをしていますが、魚雷バットはグリップ側が最も太く、先端が細くなるデザインです。
この特徴が魚雷(トルピード)に似ているため、こう呼ばれています。
特徴①:ボールをとらえやすい

魚雷バットの最大の特徴は、ボールをとらえるエリアが広くなることです。
バットの形状がボーリングのピンのような形をしており、これによりボールを芯で捉える確率が高くなります。
このため、通常なら打ち損じてしまう打球がスタンドまで飛んでいくこともあり、ホームランが出やすくなると言われています。
特徴②:スイングスピードが上がる

魚雷バットは、グリップ側が重く設計されているため、実際には軽く感じ、スイングスピードを向上させる効果があります。
スイングスピードが速くなることで、選手はより多くのボールに対応でき、打撃精度が向上します。
もちろん、飛距離も伸びるため、ホームランを打つ可能性も高まります。
大谷翔平が魚雷バットを使用しない理由

理由①:今のバットで十分打てる
大谷翔平が魚雷バットを使用しない最大の理由は、現状のバットで問題なくホームランを打てているためです。
2025年4月8日時点(開幕11試合)で4本ものホームランを放っています。
今のバットで既に結果を出しているため、わざわざ魚雷バットに変更する理由がありません。
逆に、慣れないバットを使うことでスイングが乱れ、タイミングが合わなくなるリスクもあります。
スイングの乱れから、怪我に繋がることもあるので、そこまでのリスクを負ってまでバットを変えるとは考えづらいです。
理由②:魚雷バットはいずれ対策される
いま現在、猛威を奮っている魚雷バットですが、次第に対策がされる可能性が高いです。
魚雷バットは通常よりも、芯が根元寄りにあるため、バットの先で捉えてしまうとボールを遠くに飛ばすことができません。
魚雷バットに対応するために、外角の逃げるボールを多く投げる可能性が高く、いずれ対策される可能性は十分にあります。
バットに慣れる頃には、対策が進んでいることも考えられるため、長期的にはその効果が薄れることが予想されます。
さらに、あまりにもホームラン数が増えていくようなら、何かしらの制限が設けられる可能性もあります。
MLBはなるべく1試合当たりの試合時間を短くしたいと考えています。
そのため、ピッチロックと言われるルールを設けて、なるべく早く試合を終わらせようとしています。
ところが、ホームランが乱発される状況になってしまうと、なかなか攻撃が終らず、試合時間が長くなってしまう可能性があります。
場合によっては、禁止になることも考えられます。
理由③:大谷翔平のコメント
大谷翔平選手自身も、魚雷バットに関してコメントをしています。
大谷のコメント「いきなり使うってことは、もちろんないとは思います。可能性を排除することはないと思いますけど、今のバッドに満足していますし」と述べています。
現状のバットに満足しており、今シーズンは魚雷バットを使う可能性は低いと考えられます。
まとめ

大谷翔平選手が魚雷バットを使用する可能性はほぼないと思われます。
今のバットで既に十分な打撃成績を上げており、変えるリスクを取る理由が見当たりません。
さらに、魚雷バットはその特長が一時的な効果であり、いずれ対策される可能性が高いと考えられます。
ファンとしては興味深いニュースではありますが、現状では大谷選手が魚雷バットを使うことは少ないと言えるでしょう。
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